どうも!ZOOTRIPPER野田です。
ついに迫った熊本マーケティング研究所さんのセミナー登壇。
https://www.kumamoto-marketing.co.jp/column/category/muo/workshop-seminar/5628/
ということで今回はテーマでもあるPrice戦略について熊本という地域性を交えて書いていきたいと思います。
熊本は47都道府県で中間に存在する
熊本の経済力は47都道府県で24位でほぼ中央値です。
よって大企業のテストマーケティングにもよく使われるといわれます(中央値である熊本でヒットすると全国的に受け入れられる可能性が高い)
平均物価価格でいうと平均よりもやや安いくらいのプライシングです。
この理由としては熊本のGDPは自動車や半導体関連、また銀行などが押し上げている側面があり、
市民の平均所得は平均値よりもやや低いことがあげられます。
まずプライシングのベースとしてはその前提を考慮する必要があります。
熊本の県民性とプライシング
熊本では「紹介」が強い力を発揮します。(まぁこれは地方全般に言えることかも知れませんが、熊本はより強いと言われています)
なので、仕事を受ける場合も紹介からつながることが多く、この紹介してもらった人に対して何かしらのバリューがなければ関係性が崩れるリスクもあります。
よってそもそものプライシング設定が利益ギリギリで行ってしまうと、紹介時の割引が困難になることもあるので、
この辺も考慮した上でプライシングを行う必要がありそうです。
とはいえ、業界の平均値も調べればすぐに分かる世の中なので、
「どうせ割り引くんだからグッと高くしてやれ」という発想は絶対NGです。
地方は「世間」で構築されている傾向にあり、1度悪い噂が回ってしまうとかなり商売がしにくくなる傾向があります。(逆に良い噂も回りやすいメリットもありますが)
インバウントか地元需要か?
昨今、飲食店を中心に物価高騰による価格上昇が激しいのが熊本の実情です。
さらに海外からのインバウンド需要も高まりが拍車をかけています。
実際、海外ではラーメン一杯とっても日本の2〜3倍くらいの価格で提供されていることもあり、
熊本でもインバウンド向けにかなり価格を上げているお店も多くあります。
外需を取り込むという意味では正しいプライシング戦略だと思います。
ただ一方で、インバウンド価格に設定すると熊本市民の内需はほとんど期待できなくなります。
つまり地元の固定客が定着しません。
つい最近では国際問題によって中国からのインバウンドがガクンと下がったり、そもそも日本の物価が海外に追いついて極端な価格差が無くなってしまった時に地元の応援してくれるファンがいない状態になってしまうリスクもあります。
インバウンド需要を取り込むことは重要ですが、急激な価格の高騰による内需との格差はあまり感じさせない方がいいかもしれません。
おすすめの方法としては地元価格の商品も並べつつ、インバウンド向けの高級LINEの商品も提供するやり方です。
ベーシックなラーメンが900円で、炙り馬刺しラーメンみたいな熊本特産の高級ラインを2000円くらいで提供することでバランスを取ることが出来ます。
熊本でのプライシング設定は合理性と情緒性のバランス
マーケティングの理論で考えるのであれば、利益を追求するために合理的な方法を選択するのが良い気がしますが、
熊本は「情緒性」を非常に大事にする県民性があります。
短期的利益ではなく長期的に愛され継続性のある事業を行っていくのであればこの情緒性をしっかりと保つ必要があります。
その中で、プライシングも急激な高騰ではなく地元の声、常連さんの声を聞きつつバランスをとって調整していくことが重要だと思います。

2026.08.05
2026.07.02
2026.06.24