殴り合いは不思議な魅力がある。 僕自身20年以上空手をして何十試合も殴り合ってても、まだ続けている。 楽しいか?と言われたら複雑だけど、 試合で勝ったときの感覚は他の競技では味わえない感覚で、癖になる。
そんな麻薬のような「殴り合い」について文化的側面から書かれたのが本書。 昔はサッカーもルールなんてあってないようなもので、殴る蹴るの毎回大怪我が続出するようなイベントだったそうだ。 ボクシングもブライズファイトと呼ばれ素手でラウンド無制限が普通だった。
ウォッカを飲みながら限界までプライドをかけて殴り合い、それを見て周りは熱狂した。(90Rとかまであったらしい) そういった歴史を知ると、人間は本質的に暴力的な生き物であり、理性と秩序によってその欲求を抑えているんだと感じた。 現代の格闘技は安全性や公平性が整備され、より理性的な競技になっている。
反面、ブレイキングダウンやアウトサイダーのような、より根源的な暴力を表に出したコンテンツが爆発的な再生回数になることも歴史を振り返ると頷ける。 「殴り合う」という行為は、己の誇りを守るための手段でもあり、相手を支配するための暴力にもなりえる。 でも、沢山の人に希望と感動を与えることもできることも格闘技ファンの一人として付け加えたい。
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